「暑い死にそう死にたい死ね」
「最後違う!?」
すぱーんと軽快なツッコミが入った。ツナ以外誰も反応しない。むしろツナ以外は発言者と傍観者雲雀しかいないので反応する訳がなかった。
「ちゃん死ねってひどくない?」
「だって暑いのー」
は無関係そうな答えをだらけて返す。ツナは雲雀の視線を感じて開いた口をゆっくり閉じた。ぼふんと音がした方にやはりゆっくり目を向けると、お構いなしにごろごろしているがクッションに頭を埋めていた。心の中で暑いのにそこ埋まる!?とストレートなツッコミを決める。
「…何してるの」
「んー」
「はしたないよ、。」
「もふっ!」
雲雀は薄手のタオルケットを転がる身体に投げつけた。もう一枚をひっぱり出してきてツナの顔に投げつける。
ぼふぉ。
「なんで俺!?」
「…あ、これ冷たい」
「え?あー、ほんとだ…」
流行のクールなんとかいう機能付きである。
「寝れば?」
どこからか出してきた文庫本片手に雲雀が一瞥をくれる。ツナはちらと言われただろうを見たが、彼女は既に寝入っていた。
ギギギと音がしそうな首の回し方でツナは雲雀の方に視線を戻す。
「君だよ。他に誰がいるの。寝れば」
「え、あの…」
「死ねば」
「いやいやいや嫌ですよ!寝ます!」
ツナは慌ててタオルケットを被った。雲雀に動きは見られない。
雲雀との似ている部分を考えながら、ツナはすうと寝息を立てた。
風鈴の音
「恭くんー」
「…何だい?」
「ツナキチほんとーに寝ちゃったね」
「好きにさせれば。疲れたんだろう」
「やっさしー。でも本当に疲れてるんだろうな。で、恭くん何読んでるの?」
「……。」
「あ、そういえばこれ冷たくて気持ちいいねー。恭くんも寝る?」
「(…。せわしない…)」